ツイッタードリル政治学・解答2

【No.6】衆議院議員の任期は4年であるが,解散があるため,選挙は任期の範囲で不定期に実施される。なお,戦後の衆議院議員選挙は全て解散によるものである。参議院議員の任期は6年であるが,半数改選のため,選挙は3年に一度定期的に実施される。地方自治体の長の任期は4年であり,長が辞任等で欠けた場合も,副知事や副市長が昇格して残任期間を引き継ぐので,選挙は4年に一度定期的に実施される。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:☓ 解説:戦後の衆議院議員選挙は、憲法7条による衆議院解散が多いが全てではない。内閣不信任決議案可決によるものもあるよ。参議院については正しいね。しかし地方自治体の長に関しては地方自治法上、地方自治体の長が公選制が取られていることから首長が辞任等で欠けた場合には,選挙により次の長が選出される。公務員である副知事や副市長が選挙を経ずにそのまま長に昇格することはないよ。

 

【No.7】小選挙区制は二大政党制を,比例代表制は多党制をもたらすというデュヴェルジェの法則のとおり,衆議院では,小選挙区比例代表並立制の導入以後,小選挙区選挙においては二大政党化が進行し,比例区選挙においては多党制が維持されているといえる。なお,平成12年に小選挙区の定数が20人削減されたこともあり,近年,衆議院全体としては,二大政党が占める議席の占有率は低下傾向にある。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:☓ 解説:平成12年の公職選挙法の一部を改正する法律では,比例代表の議員定数が20人削減され180人とされた。この平成12年公職選挙法改正によって小選挙区の総議席に占める割合が高まり、その後選挙の度に二大政党(自民党、民主党)が占める議席の占有率は上昇したんだよ。小選挙区制が定着することによって日本の政治において政権交代が起こるようになったことは記憶に新しいね。

 

【No.8】比例代表制では議席率は得票率に比較的近い値になるが,小選挙区制では得票率のわずかな差が議席率の大きな差になって表れることが多い。小選挙区制は比例代表制に比べて比例性が低い制度であり,多くの場合,多数派によって有利に,少数派にとって不利に作用する。実際,小選挙区比例代表並立制導入以後,衆議院の小選挙区選挙における第一党の議席率と得票率を比べると,常に議席率の方が高くなっている。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:○ 解説:小選挙区制では,一つの区から当選する定員は1名のみであるため、有権者が自分の票を死票にしたくないために、より当選可能性の高い政党の候補者に投票を行い、結果として二大政党による競争に収斂していく。このように小選挙区制の効果から多数党に有利となり、少数党は更に不利になることをおさえておこう。

 

【No.9】有権者の投票行動を規定する要因について,コロンビア・モデルは政策争点を,ミシガン・モデルは業績評価を強調する。換言すれば,前者はマニフェストの内容を,後者はマニフェストの取り組み成果を重視するモデルはであるといえる。最近の投票行動研究によれば,日本の有権者はマニフェストの内容そのものよりも,実際に成果をあげたか否かに対する関心が高いとされるので,ミシガン・モデルが妥当すると考えられている。

○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:☓ 解説:それぞれの投票行動モデル研究の特徴をおさえておこう。有権者の投票行動を規定する要因に関して,コロンビア・モデルは、有権者の社会・経済的地位,宗教,居住地域などの社会的属性を,ミシガン・モデルは有権者の政党に対する政党支持態度を強調した。ミシガン・モデルの立場では、有権者は政策争点に基づく投票(争点投票)は,ミシガン・モデルにおいては、有権者は合理的に政策争点の認識は難しいとして争点投票の重要性を低く見た。しかしM.フィオリナらによって提唱された業績評価投票モデルにおいては、有権者は政権政党の経済実績などから業績を評価して投票できると主張し、最近の投票行動研究によれば,日本の有権者についても政権の経済実績などを重要視する傾向にあるため、業績評価投票モデルが妥当すると考えられているんだ。またマニフェストについても関心が無いというのも言い過ぎで、政党の主要政策集はその後の政権の政策に関する基本的方向性を示すものとなるため選挙の際にはマニフェストへの関心が高まるね。

 

【No.10】アナウンスメント効果のうち,優勢と伝えられた候補に票が集まる現象をバンドワゴン効果と呼び,これは,勝ち馬に乗ろうとする有権者心理の表れである。一方,優勢と伝えられた候補から票が逃げていく現象を沈黙の螺旋効果と呼び,これは,支持候補の当選可能性が高まると気が緩んで沈黙し,投票に行かなくなるという状況を示している。日本では小選挙区比例代表並立制の導入以後,バンドワゴン効果が多くみられるとされている。

○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:☓ 解説:選挙戦優勢と伝えられた候補者から支持者が油断してその候補者に投票せず,劣勢と伝えられた候補者に支持層の巻き返しの票や同情票などが投票されやすくなるのは,アンダードック効果(判官びいき効果)と呼ばれるEノエレ=ノイマンが主張した「沈黙の螺旋」とは,マスメディアによって少数派意見の持ち主が,社会で多数派意見からの孤立を恐れて沈黙し,自らの意思を表明しなくなる状況をいうんだ。